インデックス投資vsアクティブ投資~勝者のゲームはどっち~

投資信託の種類

投資信託にも投資先によって様々な種類がありますが、
その投資手法によって
2種類のファンドに分けることができます。

それがインデックスファンドとアクティブファンドです。

それぞれざっくり以下の様な特徴を持っています。

日経平均株価などの指数に連動する事を目指したファンド
指数を超えるリターンを目指したファンド

指数とはマーケットにおいて株式や債券などの金融商品の価格を集計して
市場全体の動向が分かるよう数値化したもののことです。

投資信託をこれから購入しようと考えている方はどちらを購入すべきか、迷っている方もいらっしゃるかと思います。
ネットで調べてもどっちもおすすめされているのを見かけますよね。

結論からいうと

あなたが金融機関に勤めていて自分の働いている会社からどうしても購入したい
など特別な思い入れがない限り、

インデックスファンド

を購入することをおすすめします。
次の章からその理由を解説していきたいと思います。

勝者のゲーム

ミスターアベレージ

投資信託はファンドごとにそれを運用するファンドマネージャーがいます。
例えば以下の様な状況を考えてみます。

6人のファンドマネージャーは各々ファンドを作ろうとしています。
5人のマネージャーは1番の運用利益を上げることを目指して必死に銘柄を選定して、自慢のファンドを作り、
運用中も常に自分が追い求める最高のファンドにするために時間をかけてファンドを運用しました。
そんな中、一人のマネージャーは銘柄を選ぶことはせず、
他のファンドマネージャーが作ったファンドを全て購入することで6人の中の平均点を目指すことにしました。

各ファンドマネージャーが作ったファンドはどうなるでしょうか。
1例として以下の様に考えることができます。

平均点を狙ったマネージャーのファンド

他のファンドを全て購入することで平均点を狙っているので、相対的に無難な運用結果が続いていく。
投資先は各ファンドが選定した色んな銘柄が混じっているので、リスクも分散されており大負けすることは少ない。

ファンドを運用するために銘柄選定などの手間をかけていないので、コストも少なくすることができる。

1位(平均点以上)を狙ったマネージャーのファンド
平均点より高い成績を上げることができる場合もあるが、逆に平均点以下を取る場合もあり、運用成績は安定しない。
投資先はファンドマネージャーが選んだ特定の銘柄に偏る為、平均点を狙ったファンドと比較して相対的にリスクが十分に分散されておらず、大負けする可能性もある。

さらに銘柄選定に手間をかけている、かつ銘柄の売買の度に手数料を支払う分コストも大きくなる。

リスクと運用コストの考慮

上記の例えを本題に戻すと以下の様に解釈できます。

平均点を目指すファンド
→インデックスファンド
1番(平均点以上)を目指すファンド
→アクティブファンド
イメージしやすくするために例え話の中では、インデックスファンドがアクティブファンドを購入しているように記載しましたが
実際には対象となる指数に沿った銘柄を全て購入するのがインデックスファンドとなりますのでご注意ください。
例えから私が最も伝えたかったことは以下です。
アクティブファンドは
手間をかけた分コストがかかるにも関わらず、平均点を必ず超える保証はない
言い換えると、コストの観点からもリターンの観点からも不安要素が大きいということです。
一方でインデックスファンドはコストは少なく、リターンにおいても平均点が取れる事は保証されています。
コストの低さは投資信託において、最も重要な要素といっても過言ではないです。
年3%のリターンを得られる投資信託だとすると、コスト(手数料)が年率1%あると、利益の1/3がコストで消えることになります。
コストについては以下の記事でも書いていますのでこちらもあわせてご覧ください。
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アクティブファンドと比較して相対的に低いコストと、安定しているリターンを得ることができるインデックスファンドは
一般的な個人投資家にとって優れた選択肢であると私は思っています。
また、リターンの変動の大きさ(ボラリティ)は最終的な収益に大きな影響を及ぼします。
長期投資における重要な視点については以下の記事に記載しています。
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それでもアクティブファンドが魅力的に見える場合

それでもアクティブファンドが魅力的に見える場合は以下を考えてみましょう。

平均点という名の誤解

インデックスファンドを受け入れるということは市場の「平均」利回りを受け入れることです。

平均を受け入れるということに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、
市場に勝つことなどできません。

ウォーレン・バフェットレベルの天才であれば勝てるのかもしれませんが、
私もあなたもウォーレン・バフェットではないはずです。

また、インデックスファンドにおける平均とは利回りの分布の中央に位置するということではありません。

ここでいう平均とは

インデックスに含まれている全ての株式の成績の合計

のことです。

その合計から自分が出資した分だけリターンが返ってくるのです。

アクティブファンドが提供する価値

アクティブファンドは「AI関連銘柄ファンド」や「バイオテクノロジー関連銘柄ファンド」の様な
一見、わくわくさせるようなものが多いです。

アクティブファンドはパフォーマンスではなく、
特殊なテーマに特化した面白さを売りにしているのです。

また、コストが高いということは金融機関が得る利益が大きいということです。

コストの低いインデックスファンドに人気が集中してしまうと金融機関の利益が減ってしまうので
あの手この手でアクティブファンドに人を集めようとしているのです。

その証拠にアクティブファンドを推している記事などの多くは
どこかしらの金融機関に属した人が書いたものが多くないでしょうか。(きゅーり体感)

以下の記事にて、避けるべきアクティブファンドについても触れているのでこちらも合わせてご覧ください。

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おすすめ文献

インデックス投資についてもっと詳しく知りたい方は以下の本がおすすめです。
アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないことを、歴史が証明していることがわかります。

長期投資をはじめよう

インデックスファンドとアクティブファンドについて理解は深まったでしょうか。

皮肉なことに投資では

シンプルなものほどコストが低く、より大きな利益をもたらし、
複雑なものはそれを売る人や会社に利益をもたらします。

シンプルでコストの低いインデックス投資こそ、勝者のゲームと言えるでしょう。

インデックス投資を始めるのであれば、まずは積み立てNISAで始めることをおすすめします。
以下に積み立てNISAについての記事もございますのでぜひこちらもあわせてご覧ください。

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注意書き

当記事の内容は、情報の提供を目的としており、一個人の考えを記載したものとなりますので、情報の確実性を保証したものではありません。
投資の最終決定は、みなさまご自身でご判断いただきますようお願いいたします。