長期投資最強説はなぜ生まれる
あなたはつみたてNISAの非課税期間がなぜ20年なのか、考えたことはありますか?
つみたてNISAやiDeCoなどを始める方が増えてきていますが、
そうした政府が進める政策はいずれも長期投資を前提としています。
これにはもちろん理由があります。
「とりあえず流れに乗っておこう」
という考えで行動していても、もちろんするとしないでは大きな違いがあります。
しかし、あなたの人生を豊かにするために投資を行うのですから、
きちんと理解した上で投資を行うことが大切です。
この記事では、一般的に言われている長期投資のメリットに加えて
なぜ政府が長期投資を推奨しているのか
その理由を一歩踏み込んでご紹介します。
つみたて・長期投資のメリット
インデックス投資を中心とした、投資信託を購入の対象としているので、こちらを購入する前提で説明していきます。
一般的に言われている長期投資のメリットは以下の様な内容ではないでしょうか。
✅複利効果を得られる
✅リスクコントロールしやすい
✅手間的にも精神的にも負荷が少ない
それぞれ詳しく説明します。
時間的な分散
投資の基本は分散投資でリスクを抑えることです。
つみたてNISAやiDeCoなどで購入対象となる、インデックス系の投資信託を購入することで
特定の銘柄に依存しない分散投資を行うことができます。
それに加えて長期投資では、購入回数を複数回にわけることで
株価が著しく高い時に購入してしまう、高値掴みを防ぐことができます。
投資先の分散だけでなく、時間的にも分散させることができると言えます。
複利効果を得られる
複利効果については以下の記事にまとめていますので、こちらをご覧ください。
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リスクコントロールのしやすさ
株価は会社の業績や、今後行っていく事業の内容によって変動することはもちろんですが、
短期的に見ると、株を大量に保有している大口の投資家が株を売却したり、機関投資家が大量購入するだけでも変動します。
しかし、長期的に見れば本来の価値に収れんしていくので、
そうした一部の人から受ける影響を抑える事ができます。
精神的・手間的に負荷が少ない
前述の通り、短期的に見ると株価は大きく変動する場合もあるので、
短期投資であれば、日々株価のチェックをしなければなりませんが、
長期投資であれば、毎日株価をチェックする必要はありません。
そのため、手間もかかりませんし、日々の株価の変動に一喜一憂する必要はないので
精神的にも負荷が少ないです。
なぜ積み立てNISAは20年?
積み立て・長期投資のメリットが分かったところで、
ここからが本題です。
金融庁のお墨付き
資産形成で最も必要なことはなんでしょうか。
勝つことでしょうか。
いいえ、違います。
資産形成で最も大切なことは
負けないこと
です。
一時勝てたとしても、それ以上に負けていては意味がありません。
そして負けない為に必要な事は、
一瞬の動きを見極めて大儲けする「瞬発力」ではなく、
コツコツと長く続けていく持続力です。
投資なので100%ということはありませんが、
長期的に持続して投資すると、負けないことを歴史が証明しています。
以下の図を見てください。
(注)1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったものです。各年の買付け後、保有期間が経過
した時点での時価をもとに運用結果及び年率を算出しています。これは過去の実績をもとにした算出結果であり、将来
の投資成果を予測・保証するものではありません。
これは金融庁が公表している
資産・地域を分散して積立投資を行った場合の運用成果の実績【保有期間別(5年,20年)】
です。
5年投資した場合と、20年投資した場合で見比べるとよくわかりますが、
5年間の投資の場合は、リターンにばらつきがあり、元本割れしているケースもあります。
しかし、20年投資した場合は
元本割れはなく、リターンも2~8%のプラスに収れんしている
ことが分かります。
こうしたデータに基づいてつみたてNISAは期間が設定されており、
実施する人が将来に備えて、資産を形成する事を支援しているのです。
しかし、今までがそうだったからといって、これからもこの傾向は続くのか?
という疑問もあるでしょう。
この問いについて次の章で私の考えを述べたいと思います。
これからの長期投資
上記の通り継続的な長期投資はプラスリターンとなる事を、歴史が証明しています。
しかし、この傾向はいつまで続くのでしょうか?
将来どうなるかは誰にもわかりませんが、私としては
世界の人口が増え、経済が成長する限りこの傾向は続く
と、考えています。
人間は欲をもっていますので、
今よりもっと豊かに、もっと便利に
という事を追い求めます。
そのエンジンさえあれば、経済は発展します。
人口が増えるということはそのエンジンが増えるという事に他なりません。
日本だけで見れば人口は減少傾向ですが、世界全体でみれば人口は増え続けています。
逆に言うと、
日本だけを投資対象にして長期投資をしていると危険です。
以下は世界の人口遷移予想です。
出典:国際連合経済社会局 世界人口推計2019年版 データブックレット
青色の線がこれまでの遷移、赤色は今後の遷移予想です。
2050年頃までは、世界人口は増加傾向であることが予測されているので
私としてはそれまでは少なくとも、長期投資の恩恵を受ける事ができると考えています。
投資をはじめよう
積立・長期投資のメリットについて理解は深まりましたでしょうか。
投資に限らず、何事もそうですが、
愚直に受け入れるのではなく、自分なりに理解した上で行動を起こすことが大切です。
そして、積み立てと長期投資のメリットを最大限享受できるのが
つみたてNISA
です。
以下につみたてNISAについての記事もありますので、
この記事を読んで投資に興味を持った方はぜひこちらもご覧ください。
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注意書き
当記事の内容は、情報の提供を目的としており、一個人の考えを記載したものとなりますので、情報の確実性を保証したものではありません。
投資の最終決定は、みなさまご自身でご判断いただきますようお願いいたします。
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