【初心者向け】投資信託の手数料の罠~こんな商品は危険~

この記事を読んで分かる事

投資をはじめる人が最近急激に増えてきていますね。
いきなり個別株を選ぶことはリスクがあるので、投資信託を購入してみようと思った方もたくさんいらっしゃるかと思います。

しかし最初はどんな商品を選べばよいか分からないですよね。

かといって

これを選べば間違いない!!

なんておすすめされても逆に怪しいですよね。

そこでこの記事では

こんな投資信託だけは選んではいけない!!

というものをご紹介したいと思います。

結論から言うと、

「選んではいけない投資信託」=「金融機関がおすすめしてくる投資信託」

です。

現在なんとなく選んだものを購入しているという方が意外と多くいますが、

取返しのつかないタイミング

になる前に、この記事を読んで地雷を回避してください。

投資信託の最大のデメリット(リスク)

本題に入る前に投資信託のデメリットを紹介します。
デメリットを回避すること、すなわち地雷を避ける事です。

投資信託のデメリットはざっくり言えば以下の2点です。

・元本保証ではない
・コストがかかる
1点目の元本保証ではない点については
投資なので当たりまえと言えば当たりまえですね。
ここで論点として取り上げたいのは2点目のコストについてです。
投資信託においては以下の3つのタイミングで手数料を払う必要があります。
✅買うとき(=購入時手数料)
✅持っている間(=運用管理費用)
✅売るとき(=信託財産保留額)
特に意識しなければいけないのは真ん中の運用管理費用です。
買うとき・売るときというのは一過性の支出ですが、運用管理費用については投資信託を保有している限り
リターンがプラスだろうがマイナスだろうが払い続けなければなりません。
運用管理費用などのコストがかかればかかるほど
当然私たちが得ることのできる利益は少なくなります。
コストが高い商品は、
投資信託を購入する側にとって最も避けなければいけない商品
ということです。
そして、金融機関側の視点で見ると
コストが高い商品=利益が高い商品
なので金融機関はこうした商品を勧めてきます。
金融機関もビジネスをしていますからね。
なぜ勧めてくるのか
一歩立ち止まって考えてみる姿勢をもってください。
次の章から具体的にどのような商品がコストが高い傾向にあるのか
ご紹介していきたいと思います。

こんな投資信託は買ってはいけない!

テーマ型ファンド

まずは最も陥りやすい罠を紹介します。

以下の様なファンドがあったらどう思いますか?

「AI・ビッグデータ関連ファンド」
「次世代通信規格5G関連ファンド」

今をときめくトレンドを取り入れた未来あるファンドだ!
これは今から投資しておけばきっと伸びるぞ!!

なんて思ったあなた

罠まっしぐらです。
落とし穴に落ちています。

これが恐ろしいもので、テーマ型ファンドは

将来性を感じさせやすい

という特徴があるので、一見するととても良くみえるのです。
なぜこれが罠なのか、解説していきます。

将来性を感じるという事は、既に世間一般に既に知れ渡っている
とも言い換えることができますよね。

株価というのは常に最新の情報を元に変動し続けるため、
世間一般に広まっているタイミングでは、既に株価がかなり高い水準まで上がっているケースが多いです。

株価が既にピークに近いところまで来ているのに今から買っても利益を生み出しにくいのです。

かつ、こうしたテーマ型ファンドはアクティブファンドと呼ばれ、総じて手数料が高いです。

新規性の高さ故に営業マンの広告費や、投資先の選定などに労力がかかる為
当然コストが高くなるのです。

一見すると見栄え良く思えますが、
テーマ型ファンドは

投資対象が割高、かつコストも高い、
購入者にとって地雷商品なので注意が必要です。

ターゲット・イヤー型ファンド

ターゲット・イヤー型ファンドとは、
目標とする年に向けて徐々に投資対象を変化させるファンドのことです。

20代や30代であればまだまだ働き盛りなので、ある程度のリスクを取って積極的に投資を行い、
50代や60代まできたら老後に向けて徐々にリスクの少ない、安定した投資対象へと変化させていく事でライフスタイルに沿った投資ができますよ

という売り文句で販売されています。

例えば2040年をターゲットとした場合は以下の様なイメージです。

ま、さ、か!

いいじゃんそれ!

なんて思っていませんよね。
これもぱっと見よく見えますが、いくつか落とし穴があります。

まず第一に、10年・20年と先をターゲットとして運用を行いますが、
定年が何歳になるかも分からないのに、本当に自分のライフスタイルとマッチした運用になるとは限りません。

さらに、自動的に投資先を変更されてしまうので、その時の情勢を踏まえた投資を行うこともできません。

せっかく上昇相場なのに、ターゲットイヤーが近づいている為
自動的に株から債券などに切り替わってしまい、利益を狙いにいけない

なんて事になる可能性があります。

そして最大の問題点は

みなさんお気づきかもしれませんが
コストが高い事です。

ターゲットイヤー型ファンドとして購入している投資先の実態は
株式やREIT、債券などのインデックスファンドです。

インデックスファンドは多くの場合0.2%以下の手数料で購入できますが、
ターゲットイヤーファンドはその3倍以上の手数料がかかる商品が多いです。
※手数料は頻繁に更新されるので詳細な利率はご自身でご確認ください。

年齢に応じて投資先を変えたいと考えている方は
公開されているターゲットイヤー型ファンドの投資方針
を真似して、自分でインデックスファンドを購入してしまえばそれで済むことです。

わざわざ高いコストを支払う必要はありません。

ちなみにターゲットイヤーファンドの様に時間の経過で投資先が変わることはありませんが、
複数の投資先にバランス良く投資してくれるバランス型ファンドも同様です。

分散先を増やすことで、大損しにくい商品として、初心者の方におすすめされる事が多いですが

ターゲットイヤーファンドと同じように
インデックスファンドを購入していることがほとんどなので、個別に自分で購入する事を検討すべきです。

コストを削減する事を最優先に考えることが将来の利益の最大化に繋がります!

投資信託の購入をつみたてNISAで始めよう

投資信託には多くの商品がありますが、
地雷商品を回避するだけでも、選択肢がグッと減ります。

そうすることであなたにピッタリな商品を選びやすくなります。

そしてそんな地雷商品の多くを取り除き、
初心者の方でも投資しやすい商品を集めてくれているのが「積立NISA」です。

以下に積み立てNISAについての記事もございますのでぜひこちらもあわせてご覧ください。

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注意書き

当記事の内容は、情報の提供を目的としており、一個人の考えを記載したものとなりますので、情報の確実性を保証したものではありません。
投資の最終決定は、みなさまご自身でご判断いただきますようお願いいたします。