データがもたらす変化
YouTubeって面白いですよね、次から次へと自分が見たい動画が出てくる。
これは見ている動画の傾向に合わせてあなたが好きそうな動画をおすすめしてくれるからですよね。
これは多くの人がご存知かと思います。
ではもっと踏み込んでこの事を考えてみるとどうでしょう。
そういう技術的な話はちょっと、、、
と思ったそこのあなた!技術的な話ではなく、私たちの日常生活の視点からの内容なので身構えずぜひ読んでいってください!笑
テクノロジーの進化で変わる私たちの生活
5G・クラウド・AIの共通点
・5G
・クラウド
ここではそれぞれの詳細な説明は省きますが、これらにはある共通点があります。
クラウドとはデータを保存・処理する仕組み
AIとはデータを元に判断を行う仕組み
これらの仕組みは全てデータという共通のワードでつなぎ合わせる事ができます。
データの活用
他にも例を出すと、みなさん回転寿司のスシローは行ったことありますか。
実はスシローではすべてのお皿にICタグをとりつけ、レーンに流れるネタの鮮度や売上状況を管理しています。
どこの店舗でどのネタがいつレーンに流され、流れてからどれだけ時間が経っていつ食べられたかなどのデータを毎年10億件以上蓄積しています。
まさに寿司の一生が丸裸にされていますね。
それによって需要を予測し、レーンに流すネタや量をコントロールしています。
需要の予測は、コスト削減にも機会の獲得にもつながるため、そのまま利益に直結します。
もう一つ例を紹介します。
石川県羽咋市(はくいし)では地元の民間企業と連携して、人工衛星の画像データからお米の味を測定するシステムを開発しました。
一般的にお米はタンパク質の含有量が6.5%以下だと美味しいとされるそうですが、
このシステムを活用することで、画像からタンパク質の含有量を測定し、安定して美味しいお米を収穫できるようになりました。
そしてその低タンパク米をブランド化して販売することで、収益も増加したとのことです。
ではこのデータの収集・活用を最も積極的に行っている企業はどこだと思いますか。
Amazonのデータ戦略
データを活用する為にはまず、データを収集しなければなりません。
ではAmazonはどこからデータを集めていますか。
当然ショッピングサイトのAmazonでの購入情報は大きな情報源であり、ユーザーが購入しそうな商品はおすすめが来ますよね。
他にはどうでしょう。
Amazon Prime会員の場合、プライムビデオで映画を見たり、音楽を聴いたりすることから
その人が興味を持ちそうな分野の本などをショッピングサイトでおすすめできそうな事も想像できます。
これは
Amazonが持つサービス内で生まれたデータを
Amazonが持つ別のサービスでデータを使いまわして収益をあげる事ができるという意味します。
この事実は実はとても恐ろしいことです。
言い換えると、
Amazonは顧客を囲い込むことで、顧客との接点のどこかでデータを取得することができれば、例えその領域で収益を上げなくても、
自社のサービスのどこか他の領域で収益を上げられれば、企業として利益をあげる事ができるのです。
これがなぜ恐ろしいのか、次の章で具体例を用いて説明します。
Amazonが家電会社を潰す
Amazonが現在冷蔵庫を作ろうとしていることをご存知でしょうか。
更に言うと、2019年8月にAmazonは冷蔵庫の中にカメラを設置する特許を取得しています。
ここまでこの記事を読んで頂いたあなたであればもうお分かりですよね。
もしAmazonが「カメラ付き冷蔵庫」を作ったらどうなるか。
冷蔵庫内の食材が全て画像からデータ化され、
どんな食品を好む傾向があるか、どの食材が切れそうだからそろそろ購入しそうかなどのデータを得ることができます。
これは何もAmazonにだけ利益があるのではなく、当然私たちユーザーにとっても今どんな食材があるかスマホで外出先から確認したり、
切れそうな、あるいは切らしている食材を通知してくれたらありがたいですよね。
前の章でAmazonはその領域で利益を出さなくても、自社のサービスのどこかの領域で利益を上げられればよいという話をしました。
これをカメラ付き冷蔵庫の例で考えるとどうなるでしょう。
Amazonは冷蔵庫というハードを売ることで利益を出す必要がないのです。
冷蔵庫を超安価で売り出して、顧客を増やし、得られたデータから商品をおすすめする広告デバイスとして世に送り出す、これでAmazonには利益が出るのです。
もちろん短期的に見れば赤字かもしれませんが、ユーザーから定期的に購買行動があれば長期的に見れば黒字になります。
例えば、以下の様なキャンペーンが出たらどうでしょう。
みんな飛びつきません?
少し極端な例かもしれませんが、
これでもAmazonはPrime会員としての会費と前述の購買行動の促進で利益を出す事ができるのです。
こんなことされたらただ家電を作っている企業はひとたまりもないですよね?
むしろ顧客接点を増やしてデータを取得するために、冷蔵庫は激安でもいいから販売したい。
データの活用を念頭に置いてビジネスモデルを構築すると
既存の企業のビジネスモデルを一撃で打ち崩してしまうほどの力がデータにはあるのです。
参考文献
テクノロジーの進展について考える
データの活用が秘めた力を分かって頂けましたでしょうか。
お寿司の一生ほどではないにせよ、データで全部自分の生活が筒抜けになってしまうのは怖いですか?
しかし逆に言うと、それだけデータを提供することで自分が欲しいと思うものを自動的におすすめしてもらえることになります。
YouTubeがやめられないように、欲しいものを買うこともやめられなくなってしまうかもしれませんね(笑)
ですが、そういった時代は遅かれ早かれ到来します。
テクノロジーの進展が私たちの生活に与える影響について考えるきっかけになったら幸いです。
ご覧頂いてありがとうございました!
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注意書き
この記事は参考文献の情報を元に私が考察した内容を記載したものとなります。
私はAmazon.com社の関係者ではなく、この記事に記載した内容が現実化する事を保証するものではありません。
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