世界最強のIT国家~テクノロジーで生活はここまで変わる~

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はじめに

世界最強のIT国家と聞いてあなたならどこを思い浮かべますか?

アメリカ?インド?もしかして日本?
どれも違います、今後世界最強のIT国家になる可能性が高いのは中国です。

中国といえば、模造品やモラル不足などの残念なイメージを真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし今後はそうしたイメージよりもテクノロジーを思い浮かべる人が多くなる時代がきます。

中国がなぜ、急速にテクノロジーが発展しているのか、他の国と何が違うのか、
そして現在中国のテクノロジーがどこまで来ているのか、

最新の情報をあなたにお伝えしたいと思います。

最先端の中国のテクノロジーを知るということは日本の未来を知るということです。
未来への扉を一緒に開きましょう。

テクノロジーが変える世界

中国のテクノロジーはここまで来ている

まず、中国で既にサービスが開始されているテクノロジーの例を2つほど紹介します。

顔認証の最先端

アリババという会社を耳にした事がある方も多いのではないでしょうか。
アリババは一言でいうと中国版のアマゾンです。

中国最大の時価総額を誇るアリババが作ったホテルを紹介します。

ホテルに着いてまずすることと言えば、チェックインですよね。
実は中国ではマイナンバー制度が日本よりはるかに進んでおり、国民全員が政府発行の身分証カードを所持する事を義務付けられています。

その為、中国人であればゲートで身分証をかざすだけでチェックインできます。
中国人以外はチェックイン時に顔写真の撮影とパスポートを提示することでチェックインを行うことができます。

アリババホテルでは顔認証の活用が非常に進んでおり、この顔写真の撮影がこの後大きな効果を発揮します。
一気に行きます。

✅エレベーター⇒乗ると顔認証で目的の階に到着!
✅部屋の前に到着⇒顔認証で扉が開く!
✅レストラン⇒券の使用や部屋番号を告げる必要もなく、顔認証でご案内!

顔パスとはまさにこの事ですね!笑
まるでVIPになったような気分になれます。

もちろんアリババホテルのスゴイところは顔認証だけではありません。
部屋の中にはAlexaの様な中国版AIスピーカーの「Tモールジーニー」がお出迎えです。

Tモールジーニーに頼めば水やルームサービスも別のロボットが部屋まで届けてくれ、
バーに行けばロボットアームがカクテルを作ってくれます。
※このカクテルはあまり美味しくないらしい、、、笑

更には部屋の外に出れば、それを合図にエレベーターの方からあなたのフロアに来てくれます。

料金は全てアリペイという中国のキャッシュレス決済の仕組みで完結し、
チェックアウトも必要ありません。(時間になると顔認証で部屋の鍵が開かなくなる。)

こんな夢のようなホテルがもう既にあるのです。

ニューリテール

ニューリテールという言葉をご存知でしょうか。

ニューリテールとは

AIやビッグデータを用いてネットショッピングと実店舗を組み合わせた新しい形の小売りのスタイルです。

要はネットショップとリアルショップのいいとこ取りをしたいという話です。

ニューリテールの典型ともいえる、「フーマーシエンシェン」というスーパーを紹介します。
ちなみにここもアリババが運営しています。

ここの大きな売りは

店舗から3km以内であれば、アプリから注文して30分で家まで届けてくれることです。
30分って衝撃的な早さですよね。店頭に並べられている商品を回収してそのまま届けてくれます。

そして更にスゴイのはこのスーパーでは当日仕入れたものしか売っていないのです。
当然ユーザーから見れば常に新鮮なものを購入する事ができるのでうれしい事ですが、これは需要の予測が完璧にできていないとできない事です。

その日に仕入れたものをその日に売り切るというのは、
少しでも仕入れが多ければ無駄が発生し、少しでも仕入れが少なければ機会損失になる為、
莫大なデータを適切に分析した上で、物流を最高レベルまで最適化しなければできないことです。

これだけでも中国でどれだけテクノロジーが進んでいるか分かりますよね。

そしてここからがニューリテールの本質とも言えますが、
ユーザーは実店舗があるので実際に売られている商品を見る事ができますよね。

商品を見て気に入ったものだけ、バーコードをスキャンしてアプリから注文すれば
レジに並ぶ事もなく、買い物袋をさげることもなく、家に帰れば買ったものが届くのです。

さらに言えば当日入荷・当日販売の新鮮な食材を目にしたユーザーは、
「ここの商品であれば安心して買える」と認識することができるので、

次回からは家から出ることなく、アプリで安心して購入することもできます。

生鮮食品でここまでの利便性はまだ日本には無いのではないでしょうか。
Amazonですらネット型に特化しており、実店舗との相乗効果までは現状たどり着いていないかと思います。

中国のテクノロジーはなぜ発展する?

こうした魅力的なサービスを凄まじい勢いでリリースしている中国は何が他の国と違うのでしょうか。

私が考える他国との違いは以下2点の国民性の違いです。

1) トライ&エラーの精神
2) プライバシー概念

トライ&エラーの精神

中国では完璧を目指さず、7割の完成度でいいからどんどんリリースしていく風潮があります。

実際この記事でも紹介したアリババホテルでも未完成な装置があったり、
街中の書店でも顔認証のゲートが、設置はされているが精度が低いため、結局サポート要員が張り付いているなんてことも多々あります。

しかし、それでも新しいサービスを臆せずリリースしていくことで精度を高め、
より良いサービスへと改善されていくのだと思います。

日本のサービスは素晴らしいですが、
一方で完璧でないサービスはリリースしてはいけないとさえ思わせる風潮が
テクノロジーの進展の足枷になっているとも考えられるのではないでしょうか。

ただし、トライ&エラーの精神だけであれば、アメリカ等、海外の国であれば積極的な国も多そうな印象があります。
本当に中国特有とも言える特徴は次の章で紹介するプライバシー概念です。

プライバシー概念

テクノロジーを進化させる重大な要素はデータです。
データについては以下の記事にも記載していますのでこちらもぜひご覧ください。

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この記事でも紹介したニューリテールが成り立つのもデータを最大限活用できているからに他なりません。

中国は13億人という膨大な人口であるが故に、データの絶対量が多い事ももちろんですが、
それ以上にプライバシー概念が薄いため、多種多様なデータを躊躇なく収集できる点に他国との違いがあります。

街中の監視カメラやホテルのAIスピーカーでの会話などからありとあらゆるデータが収集され、
その多種多様な莫大なデータを元に、新たなサービスを生み出していると考える事もできます。
※あくまで個人の考えです。

この点については、中国人の国民性に由来するものであり、
他国が類似の事を実施する為には多くの障壁が立ちふさがっています。

中国にとって、この国民性がとてつもないアドバンテージになる事は間違いないでしょう。

参考文献

終わりに

世界最強のIT国家になりうる可能性を秘めた
中国の最新テクノロジーはいかがでしたでしょうか。

現在は中国に先を越されていますが、日本が中国に、そして世界に勝つ為の手段がたった一つ残されています。

それが東京です。

東京は世界でも最高クラスの人口密度を有している為、
本気で取り組めば世界最大レベルのデータを収集できる可能性を秘めています。

中国で進展したテクノロジーが日本にくるのではなく、
日本で発展したテクノロジーが世界に羽ばたく、そんな日が来ないかと願うばかりです。

ご覧頂いてありがとうございました!